はたらく緑内障に負けないぞ!

緑内障と闘う日々を記録

緑内障のセルフチェックの仕方

緑内障は、発症してみないと、なかなか自ら気にして検査を受けるような病気ではないと思う。

 

私の場合は、健康には気を付けていたので、40歳を超えてからは、目の病気、特にレーシックを受けていたこともあり、緑内障白内障の病気については知識があった。

 

健康診断では、眼圧検査のみでは、「緑内障」は発見できないので、「眼底検査」も必ず必要。

 

そして、たまに自分の視野に異常がないかを確認するのも早期発見の一つ。

 

以下のサイトで、簡易セルフチェックが出来るので、興味がある方は試してほしい。

 

www.ntg40.jp

 

ちなみに、私が「初期の緑内障」と診断された状態で、上記のサイトでチェックをしても、全く問題ないレベル。

 

よって、初期の段階で見つけるためには、当然ながら、やはり眼圧、眼底検査セットが一番、確実だと思う。

レーシックを受けている場合の眼圧について

眼科医に目を見てもらった時に、アメリカに住んでいた2007年頃に、レーシックを受けたことを説明した。

 

先生曰く、

 

「近視の人は、視力改善手術を受けても、結局は戻ってしまうんだよね。」

 

「しかも、角膜を削っているため、眼圧が低く出てしまうため、恐らく、本来のあなたの眼圧は、もっと高いはず。」

 

「だから、もっと下げないとだめだね。。。」

 

レーシックを受けた時は、まさか自分が緑内障を発症するとは思っていなかったため、さほど、眼圧の事は気にしていなかったのが事実。

 

でも、しっかりと正しい治療をするためには、このような自分の目に対する履歴は、担当医に話すのが鉄則。

 

それにより、先生の方針も変わるだろうし、そもそも先生自体もその事実により、診断の調整がある可能性がある。

 

医者の言う事も大事だが、病気と闘う場合は、自分・患者自身も、その病気に対して正しい知識と理解をする事が大事。

 

この事により、先生が説明する事が、よりクリアに自分の頭で理解できるようになり、自分の判断もより精度があがる。

 

だから、患者側も、先生から言われた事を理解する努力は必要だし、疑問、不安があれば、素直に先生に聞いてみる。

 

それで、あまり納得のいかない回答であれば、別の先生に診察してもらうのも、患者側の特権でもある。

 

緑内障の場合は、一生、付き合っていく病気なので、担当医との信頼も必要になる。

 

その為には、自分の状況は自分で理解してから、先生に伝える。

 

そこから、正しい治療方法が見つかる。

 

私は、そう思って、今の担当医と向き合っている。

 

キサラタン点眼後のその後 その1

ザラカムからキサラタンに変更してから翌日の体の調子は、一言で言うと。。。

 

「心臓あたりの鈍痛が止まった。。。」

 

やはり、ザラカム点眼剤の中のベーターブロッカーが、私の体には合わなかったということだろうか。。

 

すぐに、眼科に電話をし、キサラタンに変更してから、ずっと続いていた鈍痛が止まっている事を報告。

 

一安心をしていたわけだが。。。

 

翌日の午後くらいから、なんだか同じような鈍痛が。。。

 

「この鈍痛がまだあるという事は、点眼剤が原因ではないのかな?」

 

緑内障の場合は、一時的な期間を点眼するものではなく、発症してしまったら、手術をしない限りは、死ぬまで点眼剤とのお付き合いが始まる。

 

となると、長く続けていくためには、副作用がなるだけでない点眼剤を見つける必要がある。

 

まだ、2種類目のため、本当にこの点眼剤でいいのだろうか?

 

そんな気持ちが湧いてきた。

 

自分で、この鈍痛の切り分けをするために、家の近くの内科に行ってみた。

キサラタン点眼剤に変更

ザラカムを一番最初に処方され、点眼し始めてから1週間。

ずっと、左胸あたり、心臓のあたりに、「鈍痛」を感じ始めた。

 

何かがおかしい。。。

 

過去にも同じような鈍痛を感じる事があり、すぐに大きな病院で検査をしたが、全く異常無し。

 

でも、変な違和感と、締め付けられる感覚。

 

夜には、動悸が出てきて、心臓がバクバク鼓動しているのが、はっきりとわかる。

 

「このまま朝、目が覚めないまま、死んじゃうのかな?」

 

そんな不安が過ぎった。

 

が、気が付くと寝ていた。

 

翌朝、起きて、すぐに感じた事は、「あっ。生きてる!そして、目が見える」

 

この気持ちを、死ぬまで一生、持ち続けるのだろうか?

 

しかも、この副作用?による鈍痛を我慢しないといけないのか?

 

そんな複雑な気持ちが、清々しい朝から感じるようになる。

 

とにかく、担当医にちゃんと状況を説明しよう。

 

何が原因なのか、点眼剤が合わないのか、それとも別の病気が発症しているのか。

 

そのあたりをはっきりとするために、眼科に行き、先生に説明をした。

 

「心臓に影響が出るまで、副作用がないと思うんだけど、違和感があるのであれば、変えましょう。1週間くらいの点眼であれば、我慢してください。となりますが、長期間、点眼しないといけないので、途中で止めないようにする事が重要だからね。」

 

ということで、「キサラタン」という緑内障点眼剤の第一線として活躍している薬。

 

でも、副作用があるけど、「全身系」の副作用は、ベーターブロッカーが混在しているザラカム点眼剤よりは少ない。

 

早速、その当日の夜から、「キサラタン」を点眼して寝るようになった。

緑内障になるまでの経緯

視力は、小学校までは2.0でガンガン見えていたのですが、中学校になってからはかなり近視が進み、たまに眼鏡をかけるようになった。

 

高校では、時々かける眼鏡から常時、ハードコンタクトレンズを装着するようになり、35歳くらいまで、その生活が続いた。

 

どんどん近視が進み、最終的には0.02まで落ちてしまったため、裸眼では生活が出来ない状態だった。

 

アメリカに移住して、7年後に帰国する直前に、アメリカ人の薦めでレーシックを受けた。

 

視力は、0.02→1.2まで回復。

 

術後の、あのクリアさに驚いたのは、忘れもしない。。。

 

その後、日本で生活をするようになり、徐々に日本でもレーシック手術を受ける人達が増え、私の会社ではある意味、ブームになっていた。

 

ただ、レーシックは受けたものの、グレアにより、夜になると光が滲んで見えるようになったが、それほど気にせず、コンタクトレンズがない生活を楽しんでいた。

 

毎年の健康診断の結果では、視力低下が指摘され、視力が1をきってしまったが、それでも裸眼で生活する分には全く支障はなかった。

 

40歳を過ぎてから、「目の病気」について考えるようになり、念のため、眼圧と眼底検査をセットで受診するようになった。

 

最初の数年間は、眼底検査でも問題なし。眼圧値は、若干、毎年、数値の上昇が見られたが、正常眼圧範囲内の数値だったため、特に健康診断では問題視されず、A判定。

 

そして、突然の今年2月下旬の判定がD2。

 

「軽度の緑内障の疑いがあるため、眼科医の診察が要。」というコメントの記載があった。

 つまり、わずか1年ちょいの間に、視神経乳頭陥凹が拡大したという事になる。

 

インターネットでは、健常者も同じように陥凹しているが、視神経が痛んで死んでくると、この陥凹の広さが大きくなり、60%になると、いわゆる「視神経乳頭陥凹拡大疑いあり」という診断がつくようだ。

 

後の流れは、すでにブログに記載しているとおり。

 

元気なおばあちゃんで生涯を終えたかったのだが、少しだけその老後生活が不安になった。

 

歳には勝てないが、何かしらの病気になった人は、少なからず、「なぜ私が?僕が?」という気持ちがあるだろう。

 

病気と向き合う時に考える事は、自分の人生の一部だと受け入れる事が大事だという事。

 

どんなに嘆いても、どんなに不安になっても、「腫瘍を取って、はい終わり。」というような病気とは、緑内障は違う。

 

現代医学では、不治の病。。。

 

でも、進行をコントールできる病気でもあるが、中には、どんなに眼圧を下げても視野欠損が進行してしまう患者もいる。

 

私の場合は、まだ初期のため、今後の経過を見てみないと現時点では何も言えない。

 

ただ、私が出来る事は、定期的に主治医の診察を受けて、点眼する事。

 

すでに実行している食事のコントールや運動を継続する事。

 

視神経保護のために、それに効くと言われている製薬会社からのサプリメントを継続して飲むこと。

 

そして、あまり眼圧の変動には一喜一憂しない事。

 

これくらいしか、私には出来ない。。。

 

人間の体の仕組みは、とても神秘なものだが、時に、それ故、悲しくなることもある。

 

ザラカム点眼後から心臓が痛いっ。

早速、ザラカムを点眼し、顔、特に目のあたりをきれいに洗って就寝。

 

その夜は、なんだか緊張して、寝つきが悪かった事を覚えている。

 

翌朝、目が覚めてふと思ったこと。

 

「見えてる」

 

病気になる前は、当たり前の事が当たり前すぎて、なかなかその大事さに気が付かないのが、ほとんどの人間。

 

ただ、「初期緑内障」と診断されてからは、当たり前に見えていた物が見える事が、とても嬉しく感じるようになった。

 

不思議な心の変化。

 

恐らく、この変化は、「病気」になってみないと分からない感覚かもしれない。

 

さて、翌日の夜、寝る前に「目薬」をさすことが日常化したわけだが、2日目の朝、なんだか、左側の心臓のあたりが、息苦しく感じた。

 

ん? なんだ、この変な感じは?

 

しばらく様子見をしていたが、この「鈍痛」は1週間も続いた。

 

流石に心配になった私は、兄が「循環器内科医」で「心臓専門医」であることから、事情を説明して、緑内障の点眼で、ベーターブロッカーが入っている点眼剤の場合は、心臓に影響が出るのか。そして、そのような背景を持った患者を診たことがあるかを聞いてみた。

 

彼の答えは。。。

 

「薬学的には確かに、呼吸器系に影響が出る可能性がある」と記載されているから、ゼロではない。でも、今まで緑内障の患者が点眼したことにより、「心筋梗塞」や「心不全」になった患者は経験がない。

 

しかも、仮に確率がゼロではないから、あったとしても、宝くじに当たるくらい、確率がものすごく低い。

 

でも、どうしても気になるのであれば、担当医に説明をして、点眼剤を変えてもらうようにお願いしてみなさい。

 

という事だった。

 

そこで、翌日、眼科に電話をかけて、現在の状況を説明したら、「お薬を変更しますので、いらしてください。」という事で、早速、再来。

 

突発的な病気であれば、多少の移動に時間を割くのも仕方ないが、定期的にそして継続的に通うとなると、やはり、この「移動距離」が結構、大事なポイントになってくる。

 

そうでなくても、今までの時間の一部を、通院に時間を割く事になるわけなので、そういう意味では、家の近くに評判の良い眼科医で尚且つ、緑内障が専門の眼科があれば、ビックプラス!

 

という事で、早速、先生に説明をするために向かった。

 

 

 

 

まさかの緑内障患者になっちゃった!その3

視野検査をするために、2日後に眼科を再来。

 

暗い部屋に通され、眼圧計と同じように見える機械の前に座らされて、説明を受けた。

 

「バーコードみたいなものが見えたら、このボタンを押してくださいね。」

 

数回のみ練習した後、早速、右目から検査開始!

 

目を動かさずに、視界にバーコードが見えたら、ポチポチとボタンを押し始めた。

 

大きめのバーコード。

 

小さめのバーコード。

 

そして、バーコード自体が薄かったり、濃い色だったり。

 

これを永遠と5分間繰り返す検査。

 

途中で、目が乾いてきて、目をバチクリやっている間に、ボタンを押せず。

 

事前の情報収集でも、「緊張した」という声があったため、「確かにこのバーコードや光を逃さないようにしないと悪い結果が出るのでは?」という焦りがあるのかもしれないという感想だった。

現に、数秒、ボタンを押していない自分がいた。

 

その後、休憩してから、左目開始。

 

右目と比較すると、慣れてきたせいもあるのか、リズミカルにボタンを押している自分に気が付いた。

 

左目は、右目よりも見えやすい?という事なのだろうかと。

 

全ては結果次第。

 

検査が終了し、いよいよ先生の最終診断。

 

結果、「う~ん。。。これは緑内障の初期ですね。。。」

 

?????

 

「確定ですか?」

 

「左目が現時点では問題ないけど、右目の左下のあたりがちょっと黒くなっているでしょ?これが、見えずらくなっている証拠なんだよ。」

「但し、これくらいのレベルでは、日常生活に全く支障をきたさないから問題ないけどね。でも、初期だから、治療開始しちゃいましょ。」

 

という事で、「ザラカム」という点眼剤を渡された。

 

かなりインターネットで情報取集していたので、「ザラカム」がどのような効力を発揮して、副作用が何なのかは事前に分かっていた。

 

緑内障に関しては、「眼圧を下げる」事しか治療法が無いため、これから死ぬまで、点眼剤と付き合っていく必要がある。

 

嫌いにならないように、仲良くしようと思うが、全ては効果と副作用次第か。

 

その夜から、就寝前に1滴ずつ、点眼してから寝る生活が始まった。